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2021.03.19

⑰頁の彼方

「ぺーじのかなた」と読みます。

昨年の一月に名古屋の十條硝子で、スペクトラムの紫色のイリデッセントを見つけました。
イリデッセントというのは表面が虹色に光るガラスで、「星の隠れ家」のボディーのガラスが紺色のイリデッセントでした。その紫版です。
それは残念ながら廃盤品でしたから、今後定番として作り続けることはできませんが、
嬉しくて買いました。
このガラスでどんな万華鏡を作ろうか、ずっと意識の下で考え続けていましたが、無理に形にしようとは思いませんでした。それが、今年の3月に入ってから突然「頁の彼方」という言葉が目の前に現われました。

まず言葉が浮かんで、その言葉に導かれて映像を作っていく、というのが私にとって理想的な形なので、嬉しくて早速作り始めたらあっという間にできてしまいました。

ただ、「頁の彼方」は私はまだよく消化できていないのかもしれません。
思いがけない表情となんとも言い難い微妙なニュアンスを見せ続けてくれるのです。
だから映像の撮影に時間がかかってしまったのに、この目で見ているものと違うと感じてしまいます。実物はもっと透明感があって、頼りなく揺らいでいる感じがします。

「頁の彼方」という言葉から私が思い浮かべたイメージは、文字の連なるページを水面のように割って、あるいは吸い込まれるように、ふわりとあちら側の世界に入っていってそこでオブジェクトになったように漂う。というような感じ。

ははは…、本当に私って、何を言ってるんだか…ねぇ。
さらっと読み流してください。

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