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2018.10.04

草冠の鹿

角に葉っぱを茂らせて、花びらを散らしながら走っていく鹿。
そんなイメージを、前回の筒の写真の感想に届けてくれた人がいて、嬉しくなりました。
外からは見えないけれど、人の頭の中ではそんな素敵なことが起こっている。
そういうことがとても好きでした。
だから子供の頃から、自分の頭の中が一番楽しい遊園地でした。
「現実」はとても押し付けがましくて、重くて痛くて、嫌になることが多いけれど、
そんな自由な鹿が走っていく地面や姿を隠す林を、自分の中に守れる強さを持っていたいと思います。

今、私は上野から水戸へ向かう特急ひたち5号の中にいます。
水戸芸術館に内藤礼の個展と、茨城県陶芸美術館の展示を見に行きます。

写真は先日の台風で散ってしまった金木犀の花。秋の香をもう少し楽しみたかったね。

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