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2016.10.05

硝子は眠る

5年以上前に買ったけれども使えなかったガラス。
その時は、その黄色がどうにも使いこなせなくて、
「これ以上考えるのは止めよう」と、そのまま放置した。

ガラスって、眠るんだなぁ。
人よりもずっと長い年月をじっと眠っていたんだなぁ。
そんなふうにしか思えない感じ。
ある日、唐突に目覚めて、
私はこの色です。
ときっぱりと言い放つ。

はい。では私はあなたの黄色で、カナリヤを作ります。

私は変わったんだろうか、
そんなに簡単に変われるわけない。

では、やっぱり、ガラスが長い夢を見て、上機嫌で目覚めたのだ。


ところで…ここは本当に落ち着く。
冴えない、泣いたり、愚痴ったりの私を見捨てずにいてくださる、
見えないけれど感じる、多いのか少ないのか、いや、私にはとてもたくさんの方々のおかげで、今夜も、でへへ…と笑って眠ることができる。ありがとうございます。心から。