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2016.01.22

夜の花屋

自分のための花束だって、自分が選んだものでは駄目なのだ。

自分のための小さい500円の花束と、
誰のためでもないピンクのチューリップと麦を買った。
家に帰って包みを開けると、
チューリップと麦に黄色いラナンキュラスが添えられていた。
それを見たとたん、その包みが私のための花束になった。

「これからの10年を、今までで一番幸せな10年にしましょう」
そう言ってくれた人がいて、私はほんの少し歩き始めることができた。

誰かのさびしい想いに、一輪添えることができたら…
そんな気持ちで万華鏡を作りたいと思う。