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2015.02.28

春の周辺

落語が好きで、毎日CDで落語を聴いている。
およそ月に一度は目の前で噺家の話すのを聴く。

7年前の春、オオイヌノフグリの群れ咲く写真を古いブログに載せた。
高校を卒業する日の男の子達の可愛さと重ねたのだ。

落語を聴きに行くと、聴衆の年齢層の高さに、うっと背筋が伸びた後、
心の中にお湯が注がれるように身体が楽になる。

あれから7年、オオイヌノフグリの群れは、白髪交じりの、
いや白髪だらけの、重いが妙に軽い私たちの群れに重なる。
重なって、少し笑う。

150円でビオラの鉢を買ってきた。
紫色と黄色と白と緑が、例えようもなく懐かしく、
それを肴に一人で呑んでいる。

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